エアコン清掃・洗浄
おすすめクリーニング業者
コロナの影響もありいっそうエアコンクリーニングを依頼する方が増えてきましたよね。ただ、いざ依頼しようと思い調べてみるも、いろんな業者がいろんなサービスを付帯して値段もまちまちで作業の違いもいまいちわからず、結局どこがいいのかわからない状況ではないでしょうか?
そこで今回は、
元家電メーカーサービスエンジニアによる
エアコンクリーニング業者の違いを徹底解説したいと思います。
実はメーカーにはエアコンクリーニングだけじゃなくエアコンクリーニングに関するさまざまな依頼が入ってきます。クリーニング後に異音や水漏れがするようになったなどの修理依頼をはじめ、クリーニング中に壊してしまったり、分解の仕方が分からないから見てほしいなど業者からの依頼もさまざまあります。実際に私自身が何百件とエアコンクリーニングを行い、エアコンクリーニング関連のトラブルにも対応してきた経験をもとにまとめてみました。
エアコンクリーニング業者選の見分け方
エアコンクリーニング業者選びで失敗しないためには、業者の事業形態の違いによる、作業スタッフの技術や知識の有無を、ある程度理解しておく必要があります。
乱立する業者
そもそもなぜこんなにもエアコンクリーニング業者が乱立しているのか?
それは、資格もいらず誰にでも出来て利益率が高いと思われているからですね。言ってしまえば洗剤を使って洗うだけですからほぼほぼ技術料なんですよね。
ここに悪質業者が生まれる理由があります。
簡単に稼げると思い多くの業者が参入してきた結果、価格競争が起こりました。後述しますがエアコンクリーニング業者にはいくつかの形態があり、その中で中間コストがかかる業者にとっては割に合わない仕事になってきました。そのため、雑な作業で一件の時間を短縮して多くの件数をこなすしかなくなってきたのです。
本当に寿命が延びるのか
よくある謳い文句の、「自社開発の特殊な洗浄液で徹底洗浄!寿命が延びる!」なんてのは信用していけません。
そもそも洗浄液を使うこと自体エアコンにとっては決していいことではないのです。というのも、冷房の場合エアコンは空気中の水分を結露させ除湿をしているのですが、水はけをよくするために、製造段階で内部に特殊なコーティングをしていますので、強力な洗剤を使うとコーティングが剝がれてしまい水漏れの原因となります。
また、洗剤の残りなどがプラスチックや電子部品に付着していると冬場の暖房時に高温になり、ひび割れや故障の原因にもなります。使用する洗剤は最小限に抑えて、しっかりとすすぎ洗いをすることの方が重要になってきますので、洗剤を売りにする業者は選ばないほうが良いでしょう
どこがいい?より誰がいいか
大前提としてエアコンクリーニング作業の良し悪しは
個々の技量によるところが大きいです。
人がやることですからどうしても当たりはずれはあるのです。そう言ってしまうと「結局は運次第で頼んでみなければわからないじゃん」ということになってしまうのですが、例えば同じ作業をして給料が倍違ったら当然質も変わってきますよね?つまり、同じことをやってるのに業者の事業形態によって作業スタッフへの報酬が変わってくるわけです。逆に言えば同じ料金なのであればスタッフへの報酬が多くなるであろう業者を選ぶべきです。
必要な技術・知識
エアコンクリーニングという視点で見るとエアコンは大きく2種類に分けられます。それは
フィルター自動お掃除機能が有るか無いかです。
この機能の有り無しで難易度は格段に変わってきます。機能が付いていないエアコンに関しては技術も知識もネットやユーチューブで調べれば十分ですし、道具さえそろえれば誰でも出来ます。
業者を見極めるポイントとして一番わかりやすいのが
お掃除機能付きエアコンの分解洗浄ができるかどうかです
お掃除機能が付いていないエアコンしか対応しない業者もかなりありますし、依頼を受けておきながら別の業者やメーカーに投げて仲介料だけちゃっかり取る業者も多いです。それも商売のやり方なので良い悪いは別にしても、ユーザーにとってそういった業者を利用するメリットは無いですよね。
依頼する時期も大事
エアコンクリーニングの繁忙期は夏場です。一番使う時期なんだから当たり前と言われそうですが、メンテナンスも兼ねたクリーニングと考えると本来は使用頻度が高くなる夏前か、冷房シーズン終わりの秋口がベストですよね。ただ実際には夏場使っている間に冷えが悪く感じたり、においが気になって依頼する方が多いのが現状です。
これは皆さんも同じだと思うのですが、忙しくなるとどうしても作業が雑になりがちです。また、エアコンクリーニングをしている最中はエアコンが使えないわけですから、灼熱の中での作業は集中力も切れやすくなりますし、盲点としてスタッフの汗や体臭で不快な思いをしてしまう方もいます。業者選びも重要ですが夏場の依頼を避けることでいつも以上に丁寧に作業してもらえるかもしれません。業者によっては料金も安くなっていますので、繁忙期を避けることで何かとお得になると思います。
業者の事業形態
実はエアコンクリーニング業者によって事業形態が違います。
そしてこの違いが、業者を選ぶ際の重要なポイントとなります。
実際に作業をするスタッフの技術や知識の有無、報酬の多寡、メリットデメリットを見ていきます。
- フランチャイズ型ハウスクリーニング店
-
個人で加盟できるタイプがおそうじ本舗やおそうじ革命、企業で加盟するタイプがダスキンなどですね。宣伝広告に力を入れているので依頼がしやすいです。加盟店も全国にありますので情報がたくさんありますね。インターネットで検索すると真っ先にヒットするのがこのタイプですよね。エアコンクリーニングの研修なども行っていることから、一定の技術や知識はありそうです。
しかし、形態上加盟店側の経費負担が大きすぎる傾向にあります。加盟料だけで数百万は当たり前、そのうえ月々数万~十数万本社に納めますのでどうしても薄利多売になります。ものを売る商売ならいいですが人が行うことですから他の形態と比べたらサービスの質が下がる可能性があります。 - 地域密着型ハウスクリーニング店
-
こういった業者はインターネットなんかではなかなか目に触れることは無いんじゃないでしょうか。主には地元の商業施設の清掃や賃貸アパートの清掃などを請け負っている業者ですね。そもそもエアコンクリーニングに力を入れていないといった印象は受けます。
またアパートの備え付けのエアコンなどはお掃除機能が無い場合がほとんどですので、分解する技術などもそれほど無いでしょう。お掃除機能付きを断るのが多いのがこの形態の業者ですね。ただこういった形態の業者は老舗が多くいろいろな営業許可や資格を保有していたりするので、次に紹介する大手家電量販店やホームセンターなどが下請けとして委託しやすいといった面はありそうです。 - 家電量販店やホームセンター
-
最近は家電量販店やホームセンターでもエアコンクリーニングの依頼を受けてたりしますよね。「よく行くお店でいつもの店員さんに頼みたい」と思う気持ちはわかるのですが、一番出たとこ勝負がこの形態w当然ながら自店の店員さんがエアコンクリーニングなどするはずもなく下請けに依頼するわけなので、どんな業者が来るのかわからないのです。
間に業者が入れば入るほどトラブルのもとになりますし、責任の所在があやふやになるのです。言い方悪いですが元受けも下請けも「自分とこの仕事じゃない」状態になるわけです。それに、大手企業は下請けの審査も厳しい傾向にあり基本的に法人でなければ協力店契約はしないですので、個人でエアコンクリーニング専門店をやっているような経験豊富な方は来ない可能性が高いですね。 - エアコンメーカー
-
メーカーの場合、修理業務の一環としてエアコンクリーニングを受けていて普段はもっと高度な分解修理業務をこなしているので、技術や知識はあって当たり前なわけですが、他の修理業務の合間に対応するような形になりますので時間的に余裕がない可能性があります。忙しい時期は依頼を受け付けていなメーカーもありますし、できても必要最低限のことしかしてくれない可能性があるのと、料金は高めになります。
エアコンクリーニングにトラブルはつきものですが、メーカーに依頼した場合トラブルが起こる可能性は一番低いと言えます。仮に起こっても最後までしっかり対応してくれますし追加料金もかかりません。他の形態ではトラブルが起きたら泣き寝入りするか、メーカーに丸投げされる場合がほとんどですので、もしもの時に最後まで一貫して対応してくれるのは安心できますね。 - 町の電気屋さん
-
町の電気屋さんといえばテレビなんかで取り上げられることもあり「電気のことならなんでも知ってるプロ」っていうイメージがありますよね。でも実はそういったお店はごく一部で、基本的には販売店、家電製品を売る仕事になります。エアコンクリーニングに関しての技術や知識はあまり無い可能性が高いです。
フィルター自動お掃除機能が付いていない簡単なタイプであれば施工するお店もありますが、お掃除機能付きが出来るところはほとんど無いと思います。ただ、馴染みのお客を抱えているお店も多いですし、依頼されれば断れないのも現状で、依頼は受けるが施工はメーカーに投げるお店が多いですね。そのため料金も相場より高くなるでしょう。もちろん高い技術があり積極的にエアコンクリーニングを行っているお店も中にはありますので、そういったお店が近くにあればラッキーですよね。 - エアコンクリーニング専門店
-
この形態は個人や小規模で経営している所が多いですが、フランチャイズ加盟して研修を受けたりする必要がない、もともと技術と経験を持っている人が独立したパターンですね。
小規模経営で低コスト、間に別の業者が入ったりもしないですからスタッフへの報酬も高いので質のいいサービスが見込める上に、料金もリーズナブルです。本来であればこういったお店に依頼するのが一番いいわけですが、集客する為の宣伝力が圧倒的に低いのです。インターネットなんかで検索しても競争力の高い他業者の中に埋もれてなかなか見つけられないのがネックです。
結論
インターネットなどから得られる情報だけで判断するなら、業者選びで失敗しない可能性が高いのはメーカーかエアコンクリーニング専門店ということになります。
技術的な面で一番安心なのはやはりメーカーということにはなりますが、依頼を受け付けているかどうかと料金が高いといったところがネックになってきますよね。急ぎじゃなく多少高くても良いのであればメーカーに依頼するのが良いでしょう。
エアコンクリーニング専門店はメーカーに比べたら何かトラブルが起きた際の対応はスムーズにいかない可能性はありますが、高い技術力があるため、そもそもトラブルが起きることが極めて少ないと思われます。料金の面で考えても現実的にはベストな選択肢と言えます。
問題は、エアコンクリーニング専門店を見つけるのが難しいわけですが。ホームページなどを持たないお店は、小規模経営店舗の集客をサポートしているサイトに登録していることが多いですのでまずはそう言ったところから探してみるのがよさそうです。
専門店検索サイト PR
コメント